スウェーデンのクリスマスで子供が楽しみにしている物は、クリスマスプレゼントの他に「アドベントカレンダー」というのがあります(スウェーデン語は「Julkalender/ユールカレンダー」)。

アドベントカレンダーとは、12月1日から毎日1つずつ窓を開けてクリスマスイブまでを数えるカレンダーのことで、19世紀初めにドイツから始まったそうです。

カレンダーは布製だったり紙製だったり。特に決まった形はないけど、どのカレンダーにも1から24までの数字が書かれた扉やポケットなどがあり、その中にはお菓子やプレゼントが入っている事が多いです。

子供たちは毎朝カレンダーの扉を開けるのを日課にし、楽しみながらクリスマスを待ちます。

長靴型のアドベントカレンダー
長靴型のアドベントカレンダー

こちらは、もんぐーの教室に飾ってあったアドベントカレンダー。

布でできた長靴の中には生徒の名前が書かれた紙が入っていて、名前を呼ばれた生徒は、壁に飾られている自分で作ったジンジャークッキー(上の写真の、緑の紐でつるされているクッキー)をもらい、食べることができます。

チョコレート入りのアドベントカレンダー
チョコレート入りのアドベントカレンダー

スーパーやおもちゃ屋などでよく売られているが、上の写真のチョコレート入りのアドベントカレンダー

窓を開けると中にチョコが入っています。窓に数字が描かれていますが、1は1日、24は24日という風に、日にちを意味します。

チョコレートの表側はツルっとしていますが、裏側にはちゃんと模様があって、毎日違う絵柄を楽しめます。

チョコの型からチョコをなかなか出せない時は、カレンダーの後ろを押してあげると取りやすくなります。

そういえば、以前どこかのスーパーのチラシがアドベントカレンダー風になっていて、扉を開けてみたら、その日の特売品の写真が載っていました。なかなかおもしろいアイデアです。

余談ですが、スウェーデンでは「Lördasgodis(ローダスグーディス)」という言葉があり( 日本語にすると「土曜のお菓子」 かな)、子供が虫歯にならないように「子供は土曜日にだけお菓子を食べてもいい」という約束事みたいなのが数十年も前からあって、未だにこの風習が残っています。

なので、アドベントカレンダーをめくって毎日チョコが食べられるこの時期は、子供達にとっては特別なのです。

そして、スウェーデンの子供達が楽しみにしている、もう1つのアドベントカレンダーがあります。

毎年12月1日から24日まで、毎日放送される15分間のドラマ「ユールカレンダー」。これはカレンダーではなく、クリスマスを題材にしたドラマで、毎年全く違う内容なんですが、子供も大人も楽しめる内容になっています。

今年(2015年)のドラマは、1015年~2015年のクリスマスまでの1000年の間の、スウェーデン人の暮らしぶりや、それそれの時代のクリスマスを再現していました。

この時代のスウェーデンはこんな風に生活をしていたのかと、なかなか興味深い内容でした。

あと、この時期になると、デンマークのレゴ(LEGO)やドイツのプレイモービル(Playmobile)などのおもちゃメーカーからも、アドベントカレンダーが発売されます。

先日、マルさん(夫)が出張でドイツへ行った時に、プレイモービル(Playmobil)のアドベントカレンダーを買ってきてくれました。スウェーデンでも売っているけど、ドイツの方が安かったりします。

Playmobile(プレイモービル)のアドベントカレンダー
Playmobile(プレイモービル)のアドベントカレンダー

こちらも毎年発売されていますが、内容は毎回違います。今年のは、農場のクリスマスっぽいですね。

カレンダーの中身は1日1つだったり、動物親子がまとめて出てきたり
カレンダーの中身は1日1つだったり、動物親子がまとめて出てきたり
プレイモービル(Playmobil)のサンタさん
プレイモービル(Playmobil)のサンタさん

レゴも好きだけど、Playmobilのはキャラクターは丸みがあって表情もかわいく、色使いも好きです。いろんな工夫と繊細なデザインを見るたびに、感心してしまいます。

それにしても、いろんなアドベントカレンダーがあるもんだな。スウェーデンの冬は暗くて寒いですが、こんな風に楽しみながら冬を乗り切ります。

 

 

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