昨年の暮れに、イスの座面カバーを張り替えたので、張り替えを考えてる方の参考になればいいなと思い、手順を書いてみる事にしました。
カバーの張替え方法はいろいろあると思いますが、私は手軽にできる方法でやりました。
作業自体はそれほど難しくなく、時間もそれ程かからないので、こういう作業が好きな方なら楽しめると思います。
【用意したもの】 所要時間・・・1脚につき40分くらい
前回張り替えをした時に、ソファー用の布を使用したら、生地に厚みがありしっかりしていて最適でした。今回は家にあった普通の布を使用しましたが、強度や摩擦に弱いかもしれないと思いました。小さいお子さんがいたり、汚れが気になる方は、合成皮革などの素材もいいかもしれません。
では、作業を始めていきます。
1.イスから座板を取り外す
2.座面カバーをはがす
うちのイスは、布がタッカーで座板に貼り付けられていたので、タッカーの針の真ん中あたりにマイナスドライバーの先を入れ込み、テコの原理で少しずつタッカーの針を上に浮かせながら取り外しました。
そして、うまくいかない時はペンチで針を引っこ抜きました。
マイナスドライバーを針の下に入れ込む時、手をケガしないように気をつけてください。どうしても引っこ抜けない針は、ニッパーで切ってから金づちで叩いて埋め込んだ方がいいです。ニッパーで切ったままの状態で放っておくと、他の作業中に手を引っ掛けてケガする恐れがあります。
日本のイスだと中身がチップウレタンみたいなのかもしれませんが、うちのイスは古いからか、カバーの生地をはがすと、ワラみたいのと再生断熱材みたいのが出現しました(笑)
うちのは座面がぺたんこで、角のところも木の部分が少し見えていたので、気休め程度ですが綿を加えました(このまま右端まで綿を追加)。
3.布の裁断をする
座板の寸法を測って余白分を残して裁断する方法が一番いいと思いますが、私は新しい布の上にこれまで使用していたカバーの布を待ち針でとめて、余白を残すために元のサイズより数センチ大きめに裁断していきました。
裁断する時は布の上下や中心部がわかるように、余白部分に目印や小さな切込みなどを入れておくといいです。
私のは柄物の布地だったので上下方向はすぐわかりましたが、左右方向の中心がわかるように小さく目印をつけました。
角の部分は他の箇所より余白を少し多めに取っておいた方がいいです(特に座板の角が丸まってるタイプ)。柄物の生地を使用する場合、柄の位置などを考慮しながら切る場所を決める。← 私はこれを忘れて、ちょっと失敗しました。
4.布を張る
3. でつけておいた目印に合わせて、裏返した生地の上に座板を置く。
座板上側の生地の余白部分を折り込み、タッカーで布をとていく(しっかり固定されるようならば、折り込みは必要ありません)。
座板を裏返し、座面の布を上から下方向へ撫でて、布がシワやたるみができないようにし、その状態を保ったまま座板を裏返す。
下側の余白部分を少し引き込みながら折っていき、タッカーで止めていく(左右も同じようにします)。
うちのは角丸タイプではないのですが、角は一番難しい箇所なので、角丸タイプは4つ角から先にやっていった方が作業しやすいように思います。布がズレないように、座板の上側と下側にタッカーで布を仮止めをしておいて、角の部分の布はなるべくシワが寄らないように、うまく引き込みながらタッカーでとめて、4つ角が終わってから他のところをとめていくといいと思います。
5.座板を本体に取り付け、できあがり!
自分で作ったものや手直ししたものって、愛着がわきますよね。
座面がきれいになったので、暖かくなったら本体の色をビビットカラーか、ペールトーンに塗り替えてみようかとも考えてます。
家具はなかなか買い換えないので、座面の張替え方法は知ってて損はないと思います。
座面や本体の色を少し替えるだけで、お部屋の雰囲気も変わるし家具も長く使えて、一石二鳥ですよ。