となり町の小さなカルチャーセンターで「布フェルト(Nuno Felt)」の体験コースがあったので、上の子もんぐーと参加してきました。
「布フェルト」とは、1995年にオーストラリア人のPolly Stirlingさんと、オーストラリア在住の日本人 こたかさちこ さんが一緒に編み出した技術だそうです。
布は日本語なので、日本では布フェルトは有名なのかもしれませんが、私はスウェーデンに住み始めてから知りました。どこかのお店でスカーフが飾られていて、とても素敵だなと思いました。
私が参加した体験コースは4時間、参加者は6人。フィンランド人の先生がわかりやすく指導してくださいました。先生も参加者の皆さんも、とても気さくで優しく、すごく楽しかったです。
うまく説明できないかもしませんが、布フェルトの作り方を書きます。
【使用したもの】
- プチプチ(梱包材のエアクッション) 2枚
- 輪ゴムまたはヒモ 2本
- 薄手の布(絹、綿、レーヨンなど)
- 手ぬぐい(巻いていく時に使用する)
- メリノウール
- 毛糸、糸、羊毛フェルトなど(飾り用)
- せっけん水(ぬるま湯と台所洗剤を混ぜたもの)
- 容器(せっけん水を入れる)
- ボール
- ハサミ
せっけん水をよく使うので、手荒れが気になる方はビニール手袋の使用をオススメします。水もよく飛び散るのでエプロンや、テーブルを保護するものもあったらより良いです。
【作り方】
- 大きいサイズのプチプチ(凸の面を上にする)の上に布をおき、布にメリノウールを均等にのせていく。メリノウールを取り分ける時は、束から少しウールを取り、それをさらに横に広げていき、上の毛先の部分を少し握り、すーっと引っ張ってウールを取りわける。ウールを布にのせるときは、毛先の方を上にして、横または縦に並べていく。
- ウールにせっけん水がちゃんと染み込むように、少し多めにせっけん水をかけていく。この時はまだウールを足すことができるので、もしウールの下の布が透けて見えていたらウールを足し、飾りの形が崩れていたら整えます。
- ウールの上に、布より少し大きいサイズのプチプチ(平らな面をウール側にする)を置き、プチプチの真ん中に両手をのせて、中央から端の方に手を移動させて空気を抜いていく。
- 布の上にのせていたプチプチを取り除き、布からはみ出したウールの部分を内側に折り込んでいく。
- 大きいプチプチの手前側に手ぬぐいを巻いたものを置いて、プチプチと一緒にきつく巻いていく(巻き簾で手巻き寿司を作る感じ)。そのまま続けて、ウールをのせている布も一緒に巻いていき、巻き終わったら端を輪ゴムでとめる。
- 巻いたものをテーブルに60回強めに打ち付け、巻物を開けて、布を上下逆にする。その後、布を少し引っ張り、形を少し整えてからまたきつく巻いていき、60回打ち付ける。
- 巻いた物を開けて、布とウールがくっついているかを確認する。布の裏側からウールが出てきていれば8へ、まだの場合は6に戻る。
- ボールにたっぷり入れたせっけん水に布を浸したあと軽く絞り、布をテーブルに60回打ち付ける。
- 布の部分全体がシワシワになったら、ぬるま湯でよくすすぎ、形を整えてから乾かせば、出来上がり!
という感じでした。
初めてだったので、最初の1枚だけで2時間近くかかりましたが、先生が丁寧に、そしてコツも教えてくれて何とかできました。
先生の人柄がすごく良く、布フェルト作成もおもしろすぎるので、また来年も参加をしよう。
1枚目が仕上がったあとは、みんなとカフェで休憩。美味しいケーキを食べながら、フィンランドやスウェーデン北部の話をしました。
休憩後、2枚目に挑戦しましたが時間が45分しかなく、急いでやったらちょっと残念な仕上がりに。
1日で2枚も布フェルトを作れたので記憶にも残り、作業中にも詳しくメモを取っておいたので、家でもできそうです。せっかくなので、今回作った布フェルトを利用して小さなカバンを作ろうと思います。
今回は全くデザインを考えてなかったので、次回はデザインをある程度決めてから挑みたいです。
今度は布の一部をわざと見せるようにしたり、新しいことにも挑戦してみよう。
小2のもんぐーもすごく楽しかったみたいなので、小さいお子さんでも楽しめると思います。