スコーネ地方のウール刺繍を習う(3)の続き。
先日の第4回目のレッスンでは、「ウール刺繍のプレス方法」を教えてもらいました。ウール刺繍が完成したらプレスをするのですが、この作業を行うと刺繍の見栄えがとても良くなります。
刺繍をしている時、無意識に糸を強く引っ張りすぎて、その周辺の布が引きつったりすることがよくありますが、刺繍の完成後にプレスをすると、布の引きっつていた部分が伸ばされ、ひきつりが目立たなくなるんだそうです。
しかし、ここで注意したいことが1つ。プレスの作業でシワができてしまったら、もう直せないんだそうです。何十時間もかけて完成させた刺繍に、シワができてしまったら、見るたびにずっと気になってしまいそうです。
ちなみに、先生はこのプレス作業で毎回200本くらいのマチ針を使うそうです。それくらい慎重にやらないと、キレイにプレスができないんでしょうね。
プレス方法は人によってやり方が様々らしいのですが、一般的な方法と先生が好きな方法が簡単に書かれた紙を先生からいただきました。でも私、第1回目のレッスンから始めている刺繍がまだできあがっておらず(上の写真)、まだこの作業を始められません。
なので、どの方法がいいか感想を書くことはできませんが、先生に教えていただいたウール刺繍の一般的なプレス方法を書こうと思います。
- アイロン台などの上に、刺繍されている面を下向きにした布を置く。
- 手ぬぐい(タオル地は不可、手ぬぐいなどの平らなもの)を湿らせておく。
- 2の手ぬぐいの上に、乾いている手ぬぐいを1枚置く。
- これらの手ぬぐいの上に、平らで硬いもの(お盆やお皿など)を置く。
- 4の上に重いもの(本や辞書など)を置き、このままの状態で48時間待ったら出来上がり!
という感じです。時間はかかりますが、この作業をすると刺繍がとてもキレイに見えるので、プレスを試したい方は参考にしてみてください。シワができず、成功するといいですね。
今回の春コースはこれで終了。
春コースでは1回3時間のレッスンを4回受けましたが、秋コースは先生が5回にしてくれるようです。それも、なんと値段はそのまま! これは大変ありがたいです!
全くの初心者からスコーネ地方のウール刺繍を始めましたが、回を重ねるごとにコツが少しずつわかってきました。しかし、まだまだ初心者。思うように刺繍ができるようになるには、時間がしばらくかかりそうです。
私は刺繍糸の間隔が狭くて、下の布地があまり見えないくらいが好きなのですが、私の刺繍は、あまりにも糸と糸がくっつきすぎています。間隔をあけるように意識しているけど、これがなかなか難しいです。
先生の見本を見ると、ある程度糸の間隔をあけた方がキレイに見える気がします。次回のコースではこういうところを改善したいです。
秋コースは9月に始まるので、およそ半年もの空きがあり、その間に覚えたテクニックを忘れないようにしたいものです。
秋コースの様子は、また後日アップしていきます。