6月に入り、ようやく気温が上がってきました(と言っても、20℃には程遠い)。スウェーデンの夏はとても短く、8月頃には涼しくなります。
日本に住んでいた時は、シラミを全く見たことがなかったので、一生縁のない生き物だと思っていました。
しかし・・・3年前のある日、洗面所で鏡を見ていた時のこと。
半透明色の小さな虫が一匹、前髪にポチッとついていて、なんだか嫌な予感がしました。
そういえば、保育園の掲示板に「シラミが流行っています」って書かれていたな・・・。
え? こ、これがもしかして、シラミというものなのか⁉︎
どうしよう! というよりは、人生で初めて目にするシラミに興奮する。
あまり見る機会もないだろうからと、ちょっとツンツンしてみたり、軽く息を吹きかけてみたりしてみました。
うわぁー、動いてる動いてる!
このシラミ、もう一回頭に戻したらどうなっちゃうのかな?
なんていう気持ちにもなりましたが、我に返り、すぐに薬局へ行き、シラミを駆除するシラミ専用のくし(コーム)とシャンプーを買ってきました。
シラミシャンプのパッケージには、シラミが描かれています。なんともわかりやすい。
このシャンプーは小さいわりに意外と高くて、100mlで179 kr(およそ2650円)もします。髪の長さにもよりますが、我が家では家族みんなで使ったら、1本では足りなかったです。
使い方は簡単。
シャンプーをつけて念入りに髪を洗い、その後10分ほど放置してからぬるま湯で洗い流します。そのあとは、シラミ専用のくしで髪をときます。
1回目のシャンプー後、まだシラミが生き残っていたり、孵化してしまった場合は、9〜10日後にまたシャンプーをし、全滅するまでこれを繰り返します。
この時、もんぐーは保育園に通っていて、シラミがいなくなったと思っても、また保育園でうつってきたで、なかなかシラミがいなくなりませんでした。
もんぐーの友達も保育園でシラミがうつったみたいで、その子は髪が長いので、その子のママは、毎日4〜5時間かけてシラミの卵を取り除いて大変だったと言っていました。
シラミが頭にいる時っていうのは、何かがモゾモゾと動く感じがするし、とにかく頭がかゆくてかゆくて、とっても厄介です。
シラミのお気に入りの場所は、耳の後ろ辺りやうなじの上あたりで、暗く暖かいところが好きなんだそうです。そこはものすごくかゆくて、湿疹ができました。
ちなみに、ちゃんと毎日お風呂に入っていてもシラミはうつります。原因は、シラミを持っている人の髪に自分の髪が触れたり、帽子やタオル、寝具などからもうつります。
シラミがいるとわかったらすぐに家族全員でシラミシャンプーを使い、毎日コームを使ってシラミがいないか、卵がないかをチェックし、見つけたら取り除きます。コームで取れにくい場所もあるので、そういう時は手で取り除きます。
そして、服だけでなくシーツや布団カバー、枕や上着なんかもよく洗うし、なにかと大変です。
我が家は、シラミが完全にいなくなるまでに、およそ1ヶ月かかりました。
そして、あのシラミ戦争からおよそ3年が経ち。
平穏な日々をずっと過ごしていたのに、最近またシラミ軍団に悩まされています。まさかスウェーデンでシラミを経験するだなんて・・・。
今回はもんぐーの小学校で大流行です。
もんぐーとはもう一緒に寝てないのに、またもやうつされたようです。
シラミはすごく小さい生き物ですが、なかなか手強いです。