スウェーデンは移民が多いため、いろんな国の人と知り合う機会が多いです。それは大人だけではなく、もちろん子供達も。
下の子キュピ助が通う保育園では、園児、または園児の親の出身国のことを、他の園児にも知ってもらおうと、様々な取り組みをしています。
前回は、ルーマニア出身の方がルーマニアのことを紹介してくれましたが、それが終わり、今回はうちに番が回ってきたので、日本について紹介することになりました。
ちょうど上の子もんぐーが保育園に通っていた時に、この外国のことを紹介するというのが始まったので、実は1度日本を紹介したことがあります。
その時は、外国出身の方があまりいなくて、私が一番最初に担当したのですが、1番ということもあり、あまりよくわからないまま進めたので、やり終えた後にあれもこれもやれば良かったと思ったので、今回はよく考えながらやっています。
まずは、1回目用にパワーポイントを使用して、日本のことを書きました。
子供が楽しめるように、日本のキャラクターや動物、童謡などを紹介したり、動画や写真を少し多めにしたり工夫をしながら、日本がどんなところかを紹介しました。
例えば、日本とスウェーデンは、夏は7時間、冬は8時間の時差があるので、スウェーデンでみんながランチを食べる頃には、日本はもうすでに夜の8時で暗いよとか。
子供にはまだ、時差の話は理解できないかもしれませんが、こんな話を面白いと感じてくれたらいいな。
2回目は、子供達と先生の名前を日本語(ひらがなとカタカナ)で書いたリストと、大人と子ども用の箸を持っていきました。
子供達は、自分の名前を日本語で書いてみたり、箸を使て楽しく遊んでいたそうで、こういうもので喜んでもらえることが嬉しかったです。
3回目は、小さなおかかおにぎりと、日本の伝統的なおもちゃを持っていきました。
最初はツナおにぎりか、照り焼きキチキンを持って行こうかと考えていましたが、園児の中には、卵アレルギー(ツナにマヨネーズを混ぜようとしたため)の子供や、ベジタリアン(この子は魚は食べるベジタリアン)の子供もいるので、おかかおにぎりに変更しました。
おかかおにぎりは、鰹節、ごま油、醤油をよく混ぜたものをご飯に混ぜ、それに星型の海苔をつけました。
キュピ助に感想をきいたら、1人の子供はちょっと苦手そうだったけど、他のみんなは美味しいと言って食べてくれたそうで、ホッとしました。
和食の味に慣れてない人は、醤油や海苔が苦手と言う人もいて、特に子供だと好き嫌いが多い子もいるので、おにぎりや魚の味が受け入れられるか気になっていたので、とりあえず良かった。
次回は、折り紙や紙相撲、日本の伝統的なおもちゃで遊ぶようなので、感想が楽しみです。
ちょうどいい大きさの箱がなかったので、紙相撲の土俵にはチェス盤を使い、毛糸で土俵の雰囲気を出したので、ちょっと洋風な紙相撲になっちゃいましたけど。
どうやら、保育園の1人の先生が力士の衣装を持っているらしいので(なぜそんなのが家に、笑)、その衣装で登場してくれたら面白いのにと、密かに期待しているのであります。
子供って素直で正直な反応をするので、率直な意見を聞けるのも楽しいし、この子達の記憶の中に、日本についての何か記憶が残ってくれるといいな。
うちの子達のように、スウェーデンと(親または自分の)母国の2つの文化の中で生きている子供達にとっては、普段一緒に過ごしている友達に母国のことを知ってもらえることは、照れくさいけど誇らしくもあり、とても嬉しい気がします。
実際、うちの子供達も誰かが日本の話をしたり、日本や日本のご飯などを褒めてくれると、嬉しそうに私に教えてくれます。
子供達がいろんな文化に触れ合う機会を作ってくれた、保育園に感謝です。